必要なのは他人の声じゃなくて、自分の心の声に素直に生きること
心のおもむくままに生きていいんじゃない?
「バラを見れなかったらどうする?」
「怖い目にあったら、どうする?」
ささやき声をうちけすように、
空港へ向かった。
行先は、ブルガリア。
世界でもっとも美しい香りで包まれる
バラの谷で、
最高級のローズ精油の原料となる
バラの香りを自分の鼻でかいでみたかったから。
そして、自分が体験してはじめて得られる
生の情報を、
アロマセラピー講座を受けにきてくれる
方々にどうしても伝えたかったから。
いつも、迷うけど、
最後に、自分の声がささやくのは、
決まって、この言葉
心のおもむくままに、
素直に、生きていいんじゃない?
だって、それが一番楽しいし、
今、確かなことは、それしかない。
未来はどうなるかわからないもの。
大切なことは、
今、この瞬間に自分の心が放つ
あなたへのメッセージを
受けとめて、
聞いてあげること。
でも、もし
色々なことを考えすぎて、
心が、
行けない理由を探し出したり、
やらない理由を探し出して、
「損するかもよ?」
「失敗するかもよ?」
と声をかけてきたら、
「ありがとう。
わたしを傷つけないように、
守ってくれているんだね」
と返答して、
心に、最初に浮かんだ、
あなたの本当の想いを
にぎりしめて、
勇気をもって出発して。
すると
心は満たされる。
心が満たされると、
不思議なもので、
いいことが
どんどん起こるような
奇跡がつづく。
首都ソフィアから、古都プロブディフへ向かう列車で
2人のブルガリア人の女の子と、小さな車両で出会った。
「数年前まで、首都の駅とは思えないほどボロボロだったんだよー。
EUに加盟してからは、すごく変わったわ」
3人で、時速60キロをこえることのない
懐かしい向かい合い式車両で
たわいもない話をしながら、
「それで、あなたはどうしてこの電車にのっているの?」
という問いから、
3時間後に、笑ってお別れをするまで、
ずっと、あるテーマについて話をしていた。
それは、
「心のおもむくままに、生きようじゃない」
一人は、4年間暮らしていたロンドンでの仕事と婚約者に別れをつげて故郷に戻るために、
もう一人は、首都ソフィアでの学生生活に嫌気がさして、自分を見つめなおすために、
わたしは、ブルガリアで、念願のローズを見るために
34歳、30歳、20歳、
年齢も、電車にのっている目的もちがうけど、
「不思議だね、こんな風に、
価値観で意気投合するとは思わなかった」
って言ったら、
「わたしたちは、互いに今日会うべくして会ったんだよ」
と冗談めかしながら、二人はわたしを熱く抱擁して
電車を降りていった。
単純に、うれしかった。
世界には、どんどん
心のおもむくままに、
素直に、生きていいんじゃない?
そう思って生きている人が
増えている。
そして、心のおもむくままに
素直に動くと、こんな不思議な出会いが
待っているよ!
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