Day9 偶然の一致がもたらす世界。バンコクのヒンドゥー教寺院、ワット・マハーウマーテーウィへ
カンボジアから、バンコクに戻り、昔住んでいたチョンノンシー駅周辺であるサートンエリアに移動した。
2008年に、バンコクに仕事の関係で移住して1年目に住んだエリアで、タイ語の学校やヨガの学校へ、日差しが刺すように暑い昼間に冷房がガンガンきいたタクシーで通っていたことを思い出す。
住んでいた頃のナラティワ通りは、街の中心から車で30分くらいかかるとあって、ローカルな雰囲気がありつつも、駅の周辺はOLさんたちが多くて、たくさんの屋台がでていた。
10年も経てば変わるのは当たり前だけど、ビルやコンドミニアムがどんどん立ち並び、ただの広い道路でしかなかったナラティワ通りは、今や落ち着いてオシャレなエリアに変貌している。
かつて住んでいたコンドミニアムが偶然にもホテルの部屋から見えることを発見し、夕暮れの空のベランダで眺めていると、過ぎた時間を体感した。
確実にあの頃とは、ちがう自分が存在している。タイを離れたことを死ぬほど後悔したことも、仕事を変えることを迷いに迷ったことも、毎日が新鮮な驚きに満ちていたことも、あの時のままの記憶を手に取るように思い出せそうだった。
サートンエリアに来て3日目の朝、懐かしいエリアを散策できた満足感からか、ふと今日は、今までいったことのないカフェを散策してみたくなった。
googleでホテルから一番近くて、雰囲気がよさそうなカフェを発見。
このカフェに来る車窓から、ヒンドゥー教のお寺が見えたときに、思い出した。
そういえば、スラサックとチェンノンシーの間くらいに、あのヒンドゥー教寺院があると書いてあった!
まちがいなくここだ。帰りに絶対に寄ろう。そう決めて、LUKAカフェへ。
お店に入るやいなや、おそらくこのLUKAカフェの店主だと思われる外国人のオーナーの太陽のような笑顔に出会った。
ちょっと待ってね、今、席を探すから!
店内は、朝10時だというのに、たくさんの人がすでに席についてた。
バンコクを私が好きな一番の理由は、混沌としていることだと思う。通りにヒンドゥー教寺院があると思ったら、その数百メートル先には、カリフォルニア出身のオーナーがつくった開放的なカフェがある。
席にいるひとたちは、ポルトガルからアラブ系、中国人から、もちろんタイ人も各国のひとが朝食をとっている。
オーナーは、外国であるこの土地で、自分の世界観をカフェで表現するという夢をかなえたんだね。
窓の外を眺めながら、アンティークであり、荒削りな店内の雰囲気を見渡して、よほど気に入ったのか、夫は、そうぼそりと呟いていた。
朝食が充実していて、空間が広く、何より窓からモリモリと元気に風に揺れる緑や花が咲きほこっている景色が、食欲に火をつけてくれる。
さて、朝食を楽しみ、カンボジアでの旅を振り返りながらノートに記録し、もっとゆっくりしてもよかったのだが、どうしても、ここに来るまでの道端で見たヒンドゥー教寺院に行きたくてたまらなかった。
すぐさま、カフェをでて、来た道を引き返す。
今日は、日曜日とあって、入り口は、色とりどりのスリッパや靴が並んでいる。
これまで、ヒンドゥー教寺院に入ったことがなかったので、流れに身を任せ、お供えものを買い、吸い込まれるように寺院の中に入っていく。
このお寺について後日、調べてみると、南インドの方が建てたものだそう。
このお寺は南インドのタミルナードゥ州からバンコクにやって来たインド人たちによって、1895年に建てられました。祀られているのは南インドで篤く信仰されている、慈悲の女神マハーウマーテーウィー(別名:マハーマリアムマン)。この女神はヒンドゥーの最高神・シヴァの妻パールヴァティーともいわれます。
お寺のなかで、列に入ると、線香やロウソク、花輪、ココナッツ、バナナ、パック入りの飲料水、神様のブロマイドなどがお盆にのった「お参りセット」をみんなが手にしていたので、わたしも80バーツのものを購入。
そのまま、神廟の前にいるインド人僧侶にお盆ごと渡すと、眉間の間に朱色の第三の目をつけてくれた。ちょっと緊張した。
あとで、知ったのだけど、お参りセットのうちの、幾つかのお供え物が返ってきて、それは縁起物としていただいていいとのこと。
わたしのお盆には、線香とお水と神様のブロマイドが戻ってきたので、お線香とお水は供えて、神様のプロマイドだけ頂いて帰ることに。
これは、誰ですか?とお寺の人に質問すると、ラクシュミーだと教えてくれた。
ヒンドゥー教の女神の一柱で、美と富と豊穣と幸運を司ると、カンボジアにいた頃に読んだ漫画で紹介されており、一番惹かれた。だからか、プロマイドがラクシュミーだと知ったときは、うれしくてにやけてしまった。
静かに興奮している私を見て、夫は一言、よかったねと言う。
眉間の間に朱色の粉をつけているのに、「えー!」とも「うぇー!」とも反応せず、今日一日つけていなよと涼しい顔。
考えてみれば、この寺院はずっと昔からバンコクにあったわけだが、そこからタクシーで10分の距離に住んでいながら、10年前はこの寺院の存在など知ることもなかった。
人生には、適切なタイミングというのがあって、出会うべくして、出会うべくタイミングで人にも、ことにも、場所にも出会うのだと、つくづく感じる。
さて、この出会いは、この先の人生でどう、つながっていくのだろうか?
ちょっと今から、楽しみだ。
八ヶ岳で2daysワークショップを開催
夏の八ヶ岳に遊びに来ませんか?
- 2019年7月27日(土)13時から20時(予定)
- 2019年7月28日(日)09時から16時(予定)
長野県の八ヶ岳の麓に移住して6ヶ月が経ちました。空気と水、そして山々が美しいこの場所で、夏の二日間合宿(八ヶ岳の麓で一泊)でワークショップを開催します。自分を見つめ、自分を知り、自分らしく生きることの楽しみと喜びをみんなで一緒に発掘します。
定員は、5名。講師は、中川知香と中川正道が担当します。
詳細は下記、メルマガにて先行でご案内します。
募集は6月末を予定しています。
*世界で美しく生きるフィロソフィー・
コンサルティングについて*
体験・個人コンサルティングへ、
たくさんのお問い合わせをいただき
ありがとうございます。
おかげさまで、現在満席です。
先行して案内をお受け取りになりたい方は、
メルマガの登録をお願いいたします。
↓↓↓↓↓
世界のどこにいても輝く自分になる7つの秘訣
この記事へのコメントはありません。