10年ぶりの日本。わたしの決断は、損得との戦いでした

2107年10月5日 ドイツから10年ぶりに日本へ帰国・怖かった変化をとること

こんにちは、世界で美しく生きるフィロソフィー主宰 中川チカです。
とても久しぶりの お便りになりましたが、 皆さんは、 いかがお過ごしでしょうか?

わたしは、仕事では、 新しいメンバーの方たちとの セッションのスタートにワクワクしながら、プライベートでは、 5年間仕事をさせてもらった ドイツ企業の退社。

そして、日本への引越しの準備、そして、その間 クライアントさんが ドイツに遊びに来てくださったり、 わたしもクライアントさんに 会いに日本を旅したりと、 忙しくも、充実した日々を過ごしていました。

環境を変えることの怖さ

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一方で、慣れ親しんだドイツでの 暮らしを手放すことは、思ったよりも、 緊張しました。
「変化」をとりにいくことを 常々お話をしていながら、心の中では、 もう「決めている」自分と 対峙しながらも、やはり、頭はいろいろ 言い訳や、変わらない理由を考えついて。

改めて、自分の夢や 叶えたいこと、やってみたいこと、 好きなことに向けて決断をすることの勇気について、考える時間を自分の人生の中にも得ることが できました。

慣れ親しんだものを 手放すことは、正直、 わたしも怖かったです・・!

海外に暮らして10年、 タイからドイツへ 引越しをした時も、直感を信じて動き、日本に帰る間もなく、 異国から異国へと引越したので、日本に地を移すというのは、ほんとうに
久しぶりになります。

子供の頃から、ずっと憧れていた海外、 そしてもう日本に戻ることは ないんだろうと思っていたので、母国に戻ることは、 そういう意味で、わたしにとっては、 挑戦でした。

20代の半ばで海外での 暮らしがスタートして、その生活が、息をするように 自然になった頃、わたしは、 環境を変えることを 選ぶように思います。

人は、本当は、いつでも新しい自分に出会いたい。

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タイからドイツへの移住も そうでした。

最初は、どこの国でも、 新しい環境では、挑戦と葛藤の連続。

でも、その中に、 言い知れぬワクワクや、 心が躍るような瞬間、そして、多様な 人の生き様を肌で感じながら、その国の人の言葉を 必死で一つ一つ覚えながら、

そこで、 自分とはちがう土地で 生きてきた人と、眼差しや、笑顔で、 通じ合えることが
できる自分を前より、ほんのすこし 好きになれたり。

できないことを バカにされたり、たどたどしい、 言葉でその国の人と ぶつかりあう時も、そんな風に、いい時も、 悪い時も含めて、生の、ライブの、 リアルの世界で、「生きている心地」を 味わうことができる。

わたしが、 海外に求めたことの 一つは、まちがいなく、これかなと。
帰国の準備をしながら、 ドイツでの好きな仕事を手放し、会社でできた 心地よい人間関係も大好きな 行きつけのカフェも、

本当の意味で、 その「良さ」に気づくことが できたのは、それを手放すと 決めた瞬間からでした。

 

描ききれないワクワクする未来のために、今を変えること

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自分が描く まだ、絵になりきらないぼんやりとした 未来の憧れのために、今ある、自分が努力して 積み上げてきたもの、温めてきたもの、 それをみんな解き放って、一歩踏み出すと決めたとき、

行動をしてみて、一度決めたことを 後悔しそうになる夜もあります。

きっとクライアントさんも こんな気持ちで夜を過ごされる 日もあるんだろうなぁと想像をしながら、 でも、わたしは、やっぱり、いつでも、 夢やワクワクする生き方を、新しい自分に出会おうと挑戦する人を応援する人でありたい。

そのためには、 おこがましい かもしれないけれど、自分がそんな生き方を することが、一番大切なのかな と思っているのです。

なにより、 そんな生き方を選べるものなら、選びたい。そんな風に感じています。
迷っていたとき、頭の中では、 岡本太郎さんの、 こんな言葉がよく聞こえていました。

 

自分を大事にしすぎているから、 いろいろと思い悩む。駄目になって 結構だと思ってやればいい。

最悪の敵は自分自身なんだから。自分をぶっ壊して やろうというつもりで、

そのくらいの 激しさで挑まなければ、いままでの自分を破壊して、 新しい自分になることはできない。

正しいかは、未来のその時までわからない、だから進むのみ

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この決断は、 今の時点で正しいかは、 わからないのですが、でも、一つ確かなことは、
前よりも、未来が未知で、であるがゆえに怖くて、

でも、同時に 真っ白なキャンバスが目の前に 広がっていて、なにを描いてもいいという
事実に戸惑いながらも、ワクワクしている ということ。

タイからドイツへ移住したのは、 タイでの生活が、最高潮に 楽しい時期でした。

だから、ドイツに移住して しばらくは、辛くて辛くて、数年は、ずっとタイでの生活を
比べている自分がいました。

弱いなぁ自分。 と思いながら、でも、自分で選んだからこそ、 後悔するような結果はつくらない。

そう決めてからは、 タイにいたころの数倍、いろんなことに取り組みました。

友達をつくるために、 フランクフルトにあるゲーテ大学に侵入し、「ドイツ語と日本語の
勉強交換したい人募集!」と掲示板にこっそり張り紙をしたり。

地域の老人たちによって運営される ボランティア活動に入って、目が不自由な方の
病院への送り迎えをしたり。

ドイツ語を嫌いになるほど 勉強したり、アロマセラピーを学びに2年間 イギリスに通ったり、途中、未練タラタラに タイへの移住計画を つくってみたり(笑)

そして、自分でビジスネを 立ち上げるために、 日本に通って学んだり、そうこう、あがいているうちに、 今度は、ドイツでの暮らしが 最高に心地よいものになって いきました。

それで、思いました。タイからドイツへ来るという 決断は、その当時、正しいか、
どうか?はわかなくて、

でも、 心がくっつくように、自分の心に 一度浮かんでしまった未来で、むしょうに不安で、 後悔しそうになる夜も なんどもあったけど、

でも、 その時期を超えたとき、あの決断を、あのとき、 していなかったら、もっと後悔していただろうと いうこと。
それより、 もっと大切なことは、 自分にとって一番大切な、

 

生きている間に 心が震えるような 体験をたくさん、したい。

という自分の心の中心を 裏切らなくて、本当に良かったと 思うのです。

お金や待遇や 社会的地位のように、目に見えるものは、 一時的に減ったり、失ったり
するように見えるかもしれない。

でも、目には見えない、 自分の心の温かい場所にある 中心を失うことが、 なかったからこそ、今、こうして、 この仕事を通じて、多くの素敵なメンバーの方たちと出会うことができている。

そして、みんなの夢を 間近で応援できるし、楽しい人生を生きていく仲間になれる。

だから、自信をもって いえることは、自分の心が動くことに 正直に動いても大丈夫だと
いうこと。

「大切なことは目には見えない」

星の王子さまの言葉は、自分の未来を 信じて、前に進もうとしているわたしたち、まるでお守りのように、それぞれの心に 眠る温かい場所へ立ち返ることを 伝えてくれる気がしています。

何年になるかわかりませんが、 しばらく日本にいるため、

この文章を読んでくださっている みなさまとリアルにお目にかかれる
機会も増えるなと楽しみに しております^^

滋賀県生まれ。東証一部上場企業の営業職を経て、タイ王国を代表する企業、タイ国際航空へ転身。4年間のバンコクベースを経て、ドイツのオーガニックコスメ好きが高じてドイツ・フランクフルトへ移住。 世界98カ国、274都市に就航する欧州メガキャリアにて5年間、国際線の客室乗務員として従事。2017年に日本へ帰国し、夫と時色株式会社を設立。

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