Day10 自分の才能は他人が知っている?カンボジアのハーブを使用したbodiaとの出会い
カンボジアのシェムリアップ空港で、わたしはナチュラルプロダクトの香りを嗅ぎながら、集中してお土産を選んでいた。
その様子を見た夫は、一言
「もう、何やりたいか、すでにわかってるんじゃん」
「え?何が?」
「香りのプロダクトをカンボジアで作ったら?」
一言も夫と話すことなく、シェムリアップの空港で40分近くナチュラルプロダクトの売り場を動かなかった私を見て、悟ったという。
実は、そのナチュラルプロダクトを手に取ったのは偶然で、香りを嗅いだ瞬間に結びついた。その香りは、昨日まで泊まってたアンコールワットにほど近い村にある「The Beige」のホテルのアメニティーとして使われていたシャンプー、コンディショナー、ボディーソープだったのだ。
私の癖は、香りを嗅ぐこと。無意識に香りを嗅いで好きな香り、肌に合わない香りを判断している。イギリスでIFPA認定のアロマセラピーを学び、香りを嗅いだときに、原料は何か?というのがある程度、嗅ぎ分けられるようになったことから、以前にも増して、プロダクトを選ぶとき、とにかくまず嗅いでしまう。
この旅で、カンボジアで宿泊したThe Beigeは、かつてフランスの植民地だった一帯がIndo- China(インドと中国の間にある国々)と呼ばれていた時代、その地域を旅しながら調査に勤しむ考古学者が泊まるテントの世界観をイメージして、建物からインテリアまで統一されて作られたオーナーの夢の宿泊施設。
それは、シェムリアップの大自然のジャングルの中にあるホテルらしく、自然との調和や共生を感じれるようなテント作りでお部屋になっていたり、落ち着いてリラックスできる上質な空間でありながら、遊牧民のように移動して、冒険が好きな世界を旅する人たちの好奇心をくすぐるような体験も用意されている。
TheBeigeのオーナーは、日本人の方で、もともとカンボジアのNPOに長く携わっておられたそう。持続可能な支援を続けていくには、やはり日本からの「支援」だけに頼っていては限界がある。そこで、自分自身の理想の世界観を表現するホテル業というビジネスを立ち上げ、それによって、産業がない村の雇用を生みだす取り組みをはじめた。
ホテルをする前には、様々な失敗を繰り返し、土地を探し、条件が合わず、一度はもうダメかと諦めるまで追い詰められたという。でも、ここで諦めたらおしまいだと、最後に訪れた場所がこの村だった。そして、現在、およそ60名の村の若い女性や男性がホテルで働いてる。
一番、近くでお世話になったスタッフの彼女は、村の出身ではなく首都、プノンペンから来ていて、ここにきた理由を聞くと、
プノンペンは、too busy. 忙しくて、みんなゆっくりすることを忘れているよう。私は、自然が好きだし、リラックスして仕事ができる環境が好きなの。
そうだね、人と人がゆっくり話す時間さえ、ないように感じるのは、私も寂しく思う。
カンボジアに来る前は、カンボジアって、田舎とばかり思っていた。正直、プノンペンで暮らしていても、忙しすぎると感じるんだと驚いた。
自分の心に素直に動いたんだなと彼女の横顔を見て感じていた。
ホテルで一番、気になったもの
話が逸れてしまったが、このThe Beigeで私が最も興味をそそられたのが、セラドン焼きを思わせる陶器の中にはいったシャンプをはじめとするアメニティーだった。
テントの中にあるシャワー室は、お湯を浴びればその水は、大地に吸収されていく。
まじまじとその様子を眺めながら、毎日こうして使うシャンプーは、水と混じり大地に流れていく。天然素材から作られ、自然に還るものであることはより大事なことのように、その体験は私に教えてくれた。
瓶から、注意深くシャンプーを取り出し、香りを嗅ぐ。ライムのような柑橘の中に少し甘みのある香り。ほっとした。これは、ナチュラルなプロダクトだ。
いろいろな国を旅する中で、それはどんなグレードのホテルであっても、アメニティーに満足することが皆無だった。
プラスッチク容器にはいった強い香りを嗅ぐたびに、どうして、これだけステキなホテルなのに、こんなに臭いがきつくて洗浄成分も強くすぎるものを使うのだろう?と疑問に感じていた。
The Beigeでの香りの体験は、素晴らしく、カンボジアでもナチュラルプロダクトがあるのかと疑問に思い、自分たちでブレンドして作っているのですか?とホテルの方に聞いてみると、街中でフランス人の方がオーナーのスパから卸してもらっているという。
えー、そうなんですね。と感心ながらも、ブランドネームをその時は聞くまでには至らなかった。まさか、その製品が空港で手にした商品と同じだと知るのは、たいていナチュラルと歌っているプロダクトを見ると、蓋を開けて中身の匂いを嗅がないとすまない例の癖のせいだ。
香りを嗅いだ瞬間に、ピン!ときた。これだ。ホテルで使っていたのは。なんせホテルで滞在中、プラスッチクのものを一度も目にしなかった。天然の素材である木、コットン、竹などの素材以外、置いていない。
当然、シャンプーやコンディショナーがはいった容器も、よくある小分けされたプラスッチク容器のものではなく、マーケットで売られているようなセラドンの薄緑の瓶。ロゴやブランド名の手がかりもなかった。けれど、空港で手にしたプロダクトは、香りと色が、そのまま使っていたのと同じだった。
8つほど、家族や友達に購入し、興奮しながら原料を見る。製品の成分を見るのも、癖である。
案外とシンブルだ。作れるのか?
心に思い浮かんだことは、「でも、作ったことがないからな・・」「でも、そんなことができたら面白いに違いない」という直感だった。
夜に飛び立つ飛行機の中で、妄想をはじめた。もし、カンボジアで私がプロダクトを作り、その製品が世界中の人たちが毎日使う瞬間に幸せな気持ちなるような香りや使い心地を提供できたら?とイメージしてみた。
小さなLaboをつくり、美しい大自然があるカンボジアのハーブを配合し、頭皮にも地球にも、そして持続可能な世界を作る一員になれたら。
バンコクに着くまでの1時間のフライトでは、ビジョンが次々と展開し、大きく広がっていくのを感じた。
少しふわふわした気持ちではあるが、不思議とうまくいくような気持ちが同居して、このシンクロニシティに静かな喜びを感じていた。
八ヶ岳で2daysワークショップを開催
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長野県の八ヶ岳の麓に移住して6ヶ月が経ちました。空気と水、そして山々が美しいこの場所で、夏の二日間合宿(八ヶ岳の麓で一泊)でワークショップを開催します。自分を見つめ、自分を知り、自分らしく生きることの楽しみと喜びをみんなで一緒に発掘します。
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