自分をいかして生きる
こんにちは、グローバルビジネスコーチ
中川チカです。
みなさんは、折にふれて読みたくなる本、
ありますか?
わたしは、これまで仕事の関係で、
引越しを5回ほどしているので、
その度に、本を断捨離しますが、
やっぱり、ずっと手放せないでいる本があります。
その中の一つが、「自分をいかして生きる」
という本なのですが、、
この本は、新しい仕事論として、
著者がさまざなな分野で素晴らしいなと
思う仕事をしている人たちにインタビューをしており、
仕事とは何か?ということを
いろんな観点から考えさせてくれる一冊。
その時々のライフステージで、
響く箇所がちがう、
やっぱり良書だなぁと感じるのも
手放せないでいる理由です。
本の中で、ひときわ印象的な一節
その本の中で、印象に残っている一節があって、
なぜ、それほど心に残ったかというと、
わたし自身が、なによりも、
仕事に求めている「要素」がぴったりな
表現で書かれていたから。
少し長いけれど、ご紹介しますね。
「生き生き」という言葉には「生」が二度登場する。
一部の先進国では人間の生存は比較的容易になった。
が、ご飯を食べて、働いて、呼吸してさえいれば生きている
というわけじゃない。
生きている時間の上で、さらに生きる。
あるいは新しく生まれなおすような瞬間を、
わたしたちはこんな言葉づかいでとらえる。
同じように、働くことはできる。ただ働くことは。
でもその中に<生>の充実があるか。
その仕事を通じて、自分自身が生きている実感を得られている
かどうか。
そんなことは仕事に求めるべきじゃない、理想論だよ、
という人もいるからもしれない。しかし多くの人にとって、
1日の大半をしめる「働く」時間の中にそれを求めないとしたら、
いったいどこに求めるんだ?
仕事に何を求めるか?
きっと、本当に色々な答えが返ってきそうですが、
わたしは、25歳から一貫て、仕事に求めてきたものが、
まさに、
その仕事を通じて、自分自身が生きている実感を得られている
かどうか。
でした。
仕事に求めるものは?など真面目な話をするのは、
夫とくらいでしたが、
今では、セッションの度にクライアントさんと
仕事論、人生論、など、
真面目でしかない話を永遠としています。
でも、クライアントさんからよく言われます。
本当は、ずっとこういう話をできる人を
探していたんです、と
だから、すごく嬉しいと。
わたしも、こんな言葉をいただきながら、
まさか、自分でも敬遠していた、
自分の真面目すぎて、硬すぎて、
面白いことなんて言えない自分の話を
心から、楽しいです!といってくださる
人たちがいるなんて、
本当に想像だにしていませんでした。
クライアントさんたちと
セッションをさせていただくとき、
わたしは、話を聞かせてもらいながら、
自分も話をしながら、
糸口がみえたり、その人の本質に
近いところに触れたりすると、
言葉でいい表せないほど、
心が震えるような
体感があります。
そして、そんなとき、
心が躍ります。
わたしも、
自分自身が生きている実感を得るような
仕事に出会えたのだなと。
さらに言えば、
わたしは、もっと多くの人にも、
こんなふうに、仕事を通じて、
「生きている実感」というものを
感じて欲しいのだなと。
そして、それを応援するのが、
今のわたしにとって、一番、
ワクワクすることなのかもしれないと
そんな風に、
最近、この本を読み返すことで、
感じました。
人生の大部分を占める時間だからこそ、
生きている実感を味わうような
ことを仕事にできたら、
最高に幸せなのかなと思います。
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