81歳でも世界を旅し、 文章をつづるバイタリティ

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日曜日の朝、
偶然カフェで
隣に座った
おじいちゃん。

中国人かい?
と聞かれて

いいや、
わたしは日本人だよ

と笑って返した
ことから

壮大な人生の
物語を聞かせて
くれた。

54歳で仕事をやめ
以来、ずっと旅人&
ライター。

ドイツのミュンヘン
から中国の北京まで

 

列車やバスを乗り継いで
43日かけて旅したこと

 

アジアが好きで
インド、パキスタン、
ウズベキスタン、
中国をはじめ

 

各国を旅し、
かたわらで
大学に通い

 

宗教、哲学
文化、政治の
講義に若い学生に
まじって聴講して
きた。

 

「わたしとっては
本を読むことや
旅にでることの
ほうのが、

 

家でテレビを
じっとみてるより
自然なだけだよ」

 

とほほえむ
おじいちゃん
のまなざしは、
温かく優しい。

 

多様な世界に
触れてきたから
こその柔らかな
ものごしで

 

最後にこんな
ことばをプレゼント
してくれた。

 
少しだけ
ポジティブに
考えればいい。
そうしたら
年だからって
こもったり
しなくなるさ。
そして
たくさん旅を
しなさい。
経験だけは
失われないから。
ボンという街に
暮らし、

 

たまたま
滞在中だった
わたしの住む街の
カフェで

 

偶然にも

時間をともにできた。

 

手紙を書くねと
言って、
ぬくもりのある
手と握手した。
出会いひとつで
その国をずっと
好きになる。
おじいちゃん
Dankeschön!!

滋賀県生まれ。東証一部上場企業の営業職を経て、タイ王国を代表する企業、タイ国際航空へ転身。4年間のバンコクベースを経て、ドイツのオーガニックコスメ好きが高じてドイツ・フランクフルトへ移住。 世界98カ国、274都市に就航する欧州メガキャリアにて5年間、国際線の客室乗務員として従事。2017年に日本へ帰国し、夫と時色株式会社を設立。

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